簡素な立面。塀はレッドシダー。外壁はジョリパット吹付。
屋根はガルバリウム鋼板の平葺。
西側は切妻の側面がみえる。メンテナンスを考慮しエアコン配管は露出。
玄関扉のスリットから光が入る。土間巾木は細長い石を縦貼り。土間は大谷石。
スリットからの光が室内に入る様子。建具はラワン合板に溝を掘り表情を出す。
LDKへの扉はピーラーで製作。少し懐かしさのあるデザイン。
LDKは切妻屋根の形状がそのままとし、室内に梁が見えないようしている
キッチンは対面式。できた料理を子供たちがさっと運べる位置。
リビングは畳。土佐漆喰の大壁が空間に安心感をもたらす。
土佐漆喰。藁を発酵させることから独特の色味がでる。
照明ブラケットは真鍮パイプを曲げて設計士が製作。受け座はオーク。
リビングから北側を見る。壁の向こうは6畳の個室。
個室前の廊下。少し広いので本棚を置いたりユーテリティに使用可能。
南側の個室は梁現しでラワン合板仕上げ。個室上部は屋根裏収納。
落ち着いた部屋とするため天井は低く窓は小さめ。
こちらは北側の個室。天井が吹き抜けで白く南側に比べ光の質が変わる部屋。
吹き抜けに面してロフトがある。平屋の家にも垂直方向の視線ができる。
ロフトの奥には屋根裏収納。12.5畳分のたっぷり収納可能なスペース。
LDKの天井はペンキ塗り。ダウンライトのないすっきりとした天井。
リビングは南側に大きな開口部。風がよく抜ける。
外部にはウッドデッキを設け室内外が連続するようにしている。
リビングの対角線上にダイニング。斜めの視線を入れて奥行きを出す。
ダイニング側の開口部もウッドデッキにつながる。南北にウッドデッキがある。
ダイニング横には小さなニッチ。床のオーク無垢材18mmを棚に使用。
キッチンには立ち上がりがあり手元が隠れるので急な来客がきても安心。
背面収納はオープンな棚に。好きな食器を飾れるよう。
キッチン上部にはトップライト。料理するところは朝から明るいので気持ち良い。
キッチンはニヤトー材で製作。床はコルクタイルで掃除しやすい。
食洗器はガゲナウ。三段式で大容量。ガスコンロ横は調味料入れ。
キッチンの横は食品庫。その奥は洗面があり家事動線を便利にしている。
洗面も床はコルクタイル。白い小さなタイルを用いて清潔な印象にしている。
トイレは釉薬のかかった色付きのタイル。ペーパーホルダーはタモ。
枠回りは素材を巻き込んですっきりとした印象に。木材はメラピを使用。
取っ手は真鍮を使用。ゴーリキアイランドと千葉工作所。
木はピーラー、ニヤトー、杉、オーク、メラピなどを使用。すべて無垢材。
ベンチにはミナペルホネンのタンバリンの張地。床のオークともよく合う。
ミナペルホネンのちょうちょを奥様が好きだったのでカーテンにも使用。
ダイニングの夕景。温かみのある照明のひかり。家族の居場所をつくる。
リビングの夕景。自然素材を用いた空間は気持ちよく過ごすことができる。
LDK夕景。穏やかな時間を過ごすことができる空間を目指している。

敷地は三熊山の麓、静かな場所にある。

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クライアントからの要望はシンプルな

平屋の家であった。

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敷地はどこにでもある分譲地に見える。

一般的な分譲地にある建物の建ち方と

しては日当たりを優先し南側に小さく

ても庭をとり北側は閉じられているこ

とが多いがこの敷地においてそうし

建ち方がふさわしくないように思えた。

.

そこで南北とも同じ窓の取り方をし、

ウッドデッキを双方につくることで

北の庭がどちらも使えるような配置と

している。

.

そうした配置により風はよく抜け、家

の中にやわらかく光は拡散する。大き

な切妻の屋根の下、家族の暮らしをお

おらかに包むうつわとしてその在り方

はふさわしいように思えた。

.

そうしたおおらかさは仕上げにも共通

している。壁は土佐漆喰と漆喰。床は

オークの無垢材。天井はペンキ。木は

杉、ニヤトー、メラピ、ラワン、タモ

と様々な材が使われている。要素を少

なくしてシンプルにするということよ

りも、多様な要素のどれかが突出する

ことなくそこに在る状態にすることで、

温かくて静けさがあり、包容力のある

雰囲気となった。

.

家ができた時クライアントに言われた

ことがある。

.

無印の家のようなシンプルな家を最初

はよいと思ってたが真っ白な空間はど

こか魅せながら暮らすという部分があ

る。部屋が散らかっていても気になら

ないようなシンプルな暮らしのできる

家であることが自分たちには合ってい

この家はおおらかな暮らしを包み込

むうつわであると。

.

見た目はふつうだけれども、この家の

持つおおらかさを感じてもらえてとて

も嬉しく思う。

洲本の家_blog