米栂小幅板の天井

工務店のモデルハウスは天井を米栂小幅板としています。

小幅板といえばアアルトの天井を思い浮かべる方も多いかと思いますが、米栂でつくると上品なイメージになります。

小幅板にすると黒い線が多くなるので木の雰囲気って弱まります。木目よりも線が強くなるので線が多くなると天井に強さが出るようにも思いますが面としての存在が強まりどちらかといえば天井はフラットな感覚に見えて普通に板を張るよりその存在は弱まります。

まだ張ってないので写真無いですが玄関入ったところはこのスリットも1本溝としているので板の存在がもう少し出るようにしています。写真のものは2本溝なので1本溝だともう少し板の目が見えますが玄関のような狭いところは見える幅を変えて自然と木の感じを見せてあげてます。LDKに来た時に同じ1本溝だと天井の面積が大きくなるのでその見え幅だと天井が重たく感じてしまいますが、2本溝としてあげると天井は弱まって空間が広く感じるという仕掛けです。

また感覚的には玄関での木目がより見えてる時の板の雰囲気は残ってるのでLDKでは面に見えてるけど感覚としてはこれは木の天井だなというのは残ってるという・・・ちょっとした変化ですが建築も緊張と緩和というか環境の伸び縮みは大事です。大きい、小さい、広い、狭いを場所場所でうまく使ってあげるとその場にいるときの感覚って同じものを単純に使ってる場合よりも変わってきます。(家の大きさなどやかたちによっては同じものでしてる時もよいので環境で使い方は変わります。)

最終的になぜそういうことをするかというとその場その場の居場所が居心地よくなるように考えてのことですが材料のスケール感を適切にしてあげると居心地は変わるもんです。建築事務所に仕事を頼むメリットってそういう点にあって、板を使ってたら気持ちいいよねという感覚だけでもよいかとは思いますが、料理と同じく食材や材料をより適切に扱ってあげると同じ材料、同じ金額のものでも劇的に変わるものかなと思ってたりはするもんですねえ。