とあるレストラン
自分用に撮ってきた写真ですが、あまりにもおいしかったのでこちらでも紹介。
前々から気になってましたが、行ってみてこれは本当にほんとに味のセンスがいいなあとしみじみ思いました。食べた後にああ、あれおいしかったなあという料理が好きなこともあり、ここの料理のような余韻を感じさせる料理が好きだったりします。作り手のそうした感覚がよくよく見えるほんとに素晴らしい塩梅の料理です。
食べてる時にちょっと風景を感じるような部分があったのかなと思いますが、私も建築をつくる時にそういった感覚を大事にしてるので料理でそういった感覚を出せるってのはどういうことなんだろうとちょっと考えさせられる部分もありました。(ややこしい感じに思われそうですが、食べてるときはおいしいなあ~で寝る前とかにきちんとあれはなんだったのか?と考える習慣があるので落ち着いて考えるとすごいな・・・と)。
建築でも要素を強くしていくとそれが目立っておもしろいとなりがちですが、あえて要素を抑えてあげることで代わりに出てくるものがあるもんです。代わりに出てきたものが風景であったり、居場所の落ち着きであったりと、壁をつくることで見える部分は少なくなるが見えない先に想像がひろがって実際より拡がりを感じつつ外からは見えにくくなるので落ち着きを感じたり、壁があることで絵をかけることができて横にある設備が目立たなくなったり、光と影を受け止める部分ができるので一日の中で変化を感じるようになったり。なにかをつくる時の塩梅って大事なもんです。
私達って長い時間をかけてようやく建築ができて自分の世界観がようやくわかる部分がありますが、料理人って毎日こうして素晴らしいものを生み出して食べに来た人を幸せにしてるんだなあと思うと尊敬しかないもんです・・・とにかくおいしかったなあ、また行きたいなあ・・・