チーク小幅板天井
西宮のリフォームの天井はチークです。チークでもさらに幅40の小幅板という珍しい商品。
小幅板ならではで木目や色の変化がいろいろと細かく入るのでとても美しいです。そもそも、チークの小幅板(突板2mm)の商品を天井に張るという贅沢さ・・・でもアウトレット品なので杉の羽目板と価格あまり変わらないという衝撃のお得感・・・
こうした商品を見つけてくるのも仕事の内です。ただそのモチベーションってお客さんに喜んでもらいたいなあという気持ちもありますが、単純に自分が美しい世界を見たいからというのもあるなあと。壁を左官塗るのもそういった動機ですし、チークの天井、壁は左官(一部大谷石)、床はオークという組み合わせでどんな世界が広がるのかなあととても楽しみにしています。
まあ、建築家の先生だったら先にチークの小幅板の空間が浮かんで、それを特注し、とんでもない高い金額で実現するというのが普通の流れでしょうけど、私の場合はこういう材料があるのラッキー、これを使いつつバランス取ってお客さんの好みのラインで仕上げるにはどうしよう、決まってないとこで色、明暗、質感やディテールでなんとかするという流れになるのでちょっと違うアプローチにはなります。
変わったアプローチではありますが、根底にはお客さんのお金は大事に使いたいなあ。5万円あったらおいしいものいっぱい食べれるよなあ・・・とか考えてしまうところが影響してるのかもしれません。
意外とそういう感覚って同業者にいないよなあと思います。みなさんやはりつくりたい世界観や建築家として認められたいがしっかりあるのでそこに向かって進んでるという感じです。私は美味しんぼでいうとんかつ慕情みたいな世界観が好きなので、ほどほどが丁度よく、信頼してくれた人に対しては大きく何かを返せたらなあと思う方針で今後もいきたいですねえ。