図面

来年の1月から工事がはじまる2軒分のリフォーム図面を書き終える。

現場に出てる時はアドレナリン?が出てるのでとにかくがむしゃらに頑張るという感じだけれど、図面を書く時はものすごく繊細に頭を使うので結構疲れます・・・

私の検討方法としてスケッチアップは結構かかせないツールになっていて、図面を書く→スケッチアップでかたちに落とす→視点をいろいろ変えて動き回るように空間を体験する→素材や寸法や納まりを変えてみる→図面を書くというサイクルを何度も繰り返してます。一応図面では検討するけど最終的にはかたちになった時のバランス、その空間を動き回って感じること、窓もどう光が入って拡散し時間帯によって家がどうなっていくかの感覚を大事にはしたいのでただ書くだけではなく思考は行ったり来たりしています。

勤めている頃ってそうした話をしたことって実は無くて、線が揃ってたらきれいだよねとか、どちらかと言えば見た目を美しく整えるにはどうするか?の話が多かったように思います。もちろん写真に撮った時に美しく見えるのでそれは大事なことではあるけれど、持ってるうつわとかもそうだけどただただ実用であり美しくもあれば・・・を目指しているので自分の図面は2次元の線が美しいものではなく感覚がしっかりと乗ったものになればなあと思っています。

そういうことができるのも、現場にいる時間が長くてここどうしたらいい?そこはこうこうで・・・がすぐにできるから無駄に図面を書きすぎなくても仕事ができるからかもしれません。(寸法だけで抑えようとするとどこに線を揃えるかとか拠り所が必要になるため)また新築とリフォームで図面の書き方も変わってきますが、リフォーム物件の方が多くいろんなタイプの家をみてきた事務所ではあるので、結構ポイントを抑えた独自の図面になってきてるなあとは感じます。

新築だと無いところから考えていくので図面の枚数も多いけど図面の作り方としてはなぜか楽だったりします・・・リフォームはもともとの家が持ってる空気感とかもあるし予測もたてないといけないしいろいろ考えることが重層的なので図面枚数少ないのに頭はとても疲れるよなあ・・・

ひとまずとてもいい図面と感覚は乗せれたので(後は予算次第ですが)現場がスタートするのが楽しみです。だんだん左官の範囲も増えてるしなあ・・・来年度は実働2カ月くらい左官してるんではないかという予感がしますが、限られた予算でそこまで質感上げれるんだ!はうちの事務所の特徴ではあるのでいいものできたらなあと思いますねえ。