美しい風景
お気に入りの森林植物園。
緑がとても気持ちがよい季節。歩いていくとこの季節はこのお花という感じで同じ道でもいつもと違った風景が見れます。また大きな木に包まれているところは光が木々の隙間から差し込んできたり、広いところに出ると空が大きく見えたり、空間に変化があってとても好きな場所。
家をつくる時にこうした感覚が出てくれたらいいなあとちょっと思ってます。バラガン邸なんてまさにこういった感覚がさらっとありますが、家の中にシークエンスがあり美しい風景があるという・・・最近は照明や布や家具やいろんな要素がまたそれを手助けしてくれてますが、こうして外で感じた感覚を建築に置き換えた時に何をすればどうなるか?の精度が結構あがってきたのかなとは感じています。
雑誌などで見る家って風景を切り取る、という感覚でそれも設計者の技術のひとつなんですが、私の場合は図面を描きながらその家の中を歩き疑似的にも暮らしながら考えるので風景と共にあるという感覚、またその風景という定義が外の景色というよりかは家の中での動きと共にある現象までを含んで考えてますし、見る対象というよりその風景の場にいて地続きの感覚になるよう空間を設計して家をつくっています。
情緒的なものが好きなので自然とそうなるのだと思いますが、見るだけでない美しい風景の感覚が家の中にもできたらなあと思いますねえ。