保証
この前、お客さんと話をしていてところで建築の保証ってなんなんでしょうね?となりましたが私もそれは常々思います。
大きい企業になればなるほどそういった視点があり、手厚い保証がありますよ、家建てた後も安心ですよと情報は出しているしお客さんもなんだか安心だなあと思って仕事を頼んでるかなとは思います。ただ大手のハウスメーカーの点検やメンテナンスって有償でお金が結局はかかってしまうものですし(金額は結構乗ってくる・・・)手厚い保険みたいなもので要は生き方の問題なんだろうなあとは思います。
西宮のリフォームのお客さんは当初新築でも考えられてましたが、特にハウスメーカーや工務店には見学に行かなかったそう。そもそも自分たちにはそういった家は合ってないだろうなあと思ってたようで若いクライアントですがしっかりとした価値観があってすごいなあと思ったもんです。
この金額でここまでできるとは・・・と言われてましたが、たしかにうちほど現場で仕事してお客さんのためになんとかしようという事務所なんてほぼないよなあと自分でも思ったりします・・・(普通は設計事務所は図面描くだけなので)。ブログも見てくれて私のスタイルを分かってくれてたのでこちらもこのお客さんは理解ある人だなあと安心できたのと、過去にした物件を見に来てくれて感覚が合ってるなあという感じがしたのでそういう仕事はうまく進むし好みが近いと現場のクオリティもあがるよなあと思います。
まあ、個人でしておりしっかりした企業ではないので、こういう家に住みたいという価値観が無いと怪しい感じに見えるかもしれませんが・・・(うちの父は固定電話も引いてないとこに俺やったら仕事頼まんなあと言ってましたし)保証というより人と人との関係でできるだけのことはしたいなあという感じが続くという感覚かもしれません。簡単なことはいろいろと手伝いできますのでねえ。
もし私が病気になったりして家の面倒見れなくなっても、信頼できる設計仲間や工務店がいるのでむしろそういったネットワークがある方が安心なのかなあとも感じます。こういう話はお客さんと左官でも一緒にしながらするくらいのものかもしれませんが、ひとまず、家をつくる基準が実態のあやふやな保証に頼るのではなくこの人の設計なら豊かに暮らせるのかなと思ってもらえてるのなら嬉しいもんですねえ。