静けさのある家
久々に神戸市北区の家に遊びにやってきました。2階のフリースペースが素敵になっていてアアルト自邸の2階のような雰囲気。ここの家はほとんど左官ですが、静けさにあふれていて自分の設計の特徴がよくよく出てる家だなあと思います。
庭も植物が根付いていい雰囲気になってます。今日もバジルと大葉をいただいて帰りましたが、庭にたくさん食べれるものあるのでおすそ分けしてもらってます。庭も造園家がつくるようなものではなく暮らしに寄り添ったいい具合に力が抜けてる庭でとても好きです。
こうした自然素材でできてる家って時間が経てば経つほど美しくなっていくなあと思います。職人の技術が高いのはもちろんですが、私がDIYでしてる部分もたくさんあるのでちょうどよい塩梅で力が抜けてるというか、多少荒い部分が入ってきても成り立つというのは静けさがあるからでうちの設計の哲学みたいなものかもしれません。
今実施図面を書いてる新築3軒も執拗なくらい平面詳細~断面詳細~展開図を行ったり来たりしてますがこの静けさの骨格をつくる作業がうまくいくと大丈夫ということがよくよく分かってきたので絶賛頑張って時間をかけてかいてます・・・
やってることは蒸留に近いのですが、純度の高いものを凝縮していってる感覚でその精度がだいぶ高くなってきたこともあり、できてくるものがいい質であがってきてるなあとこの頃感じています。これからも静けさの骨格があるいい建物、ひとつひとつ丁寧につくっていきたいもんですねえ。