愛するにしむら珈琲
打合せによく使う喫茶店といえば私の場合にしむら珈琲です。ここのお店の雰囲気、店員さんの感じ、また軽食やケーキが丁寧につくられてておいしいというのもポイント高いです。もちろん珈琲もおいしい。
ここでつくられてる要素って海外や国内の素敵な喫茶店などにいってあそこよかったなあとか、喫茶店っていい場所なんだよなあという感じや、ごはんにしても他とずらしておもしろさ出すという点はなくて世の中にはこういう料理があってね、ここを丁寧につくるとおしいよね、というスタンダードな感覚があります。
古くてもこれは息が長いんではないかという判断基準による蓄積されてきた時間を感じることができるわけですが、そういった時間を感じるものって今の時代にとても貴重で、私はここがとても好きなんです。
もうすぐ現場はじまる家のお客さんと一緒に行き、お客さんも気に入ってくれててなんだかいいんですよねえ・・・と言われてましたが、きっとそういう感覚の方だからうちに仕事頼んでくれたんだろうなあと思ったりして。にしむら珈琲いいなあと思ってくれる人だったらうちの設計はきっと相性がいいのでしょう。
そしてそのお客さんが阿部勤さんの自邸っていいですよね。と言われてて、一見変わった家にも見えますがここの空気感とああいった家って感覚は同じようなものがあるんだろうなあと思います。正しく古いものは永遠に新しいという言葉がありますがどちらもそういった感覚のもので、ほんとに古さを感じないもんです。そしてそういった感覚って最高にかっこいいのでは?と最近特に思います。
私もちょっと設計こうしたらおもしろくなるかなあ(ウケるかなあ)なんて気持ちになるときもありますが、時間かけて設計してるとそうした感覚ってなんだかあんまりだなとなって結局無くなってしまうもんです。人それぞれ大事にしてることあるとは思いますが、こういう芯のあるもの、その人の背景を感じさせるものをさらっと出せるようになりたいもんですわねえ。