プロと素人の違い


毎年楽しみにしている「料理とワイン歩き」でのお食事。玉造にあるので頻繁に行けるわけではないのですが、行くといつもおいしい料理を食べれて嬉しいもんです。
うちは特にチビたちがおりなかなか外食できないのでフレンチを手軽に食べれる機会は有難いわけですが、気軽にといってもしっかりとした技術がベースにあるので本物の味を食べれてまあそれはそれはおいしいです。いつも食べるとプロはやっぱり違うなあなんて感心しますが、家庭で食べれない料理を食べれるのがレストランに来る醍醐味ではあるのでたまーにこうしたものを食べると元気がでるもんです。鴨なんて最高ですよね・・・
ところで、少し前になりますが、また別のお店の話で急に電話かかってきて花梨の板を丸鋸で切れる?と言われたので切りに行き、そのお礼に余った食材をいただいたので家で調理したのですが、お店で食べる味とこんなにも違うのか・・・とそれはそれは腰が砕けるほどびっくりした経験があります。
それまではレストランって新鮮なお魚やお肉や野菜、はたまた珍しい調味料などいい食材を使ってるからあの味になるんだと思ってたのですが、プロの技術が入るとこんなにも同じ食事でも違うんだ・・・と。例えば、なんでこんな優しい味になるんですか?と聞いたら塩味でも塩を水に溶かしたとこに食材を入れて味をなじませたりしてるからかなあなどプロの技術というものはそこまでしてるのかと思ったりしましたが、やはりプロと素人の違いは歴然とあるもんだなあと感心したものです。
プロということですが、それぞれの職業にはそれぞれの質や技術があって、もちろん設計というものもそうなんですが職人さんにしても自分より人生経験が長くいろんなものを見てきた人の技術というものはやはり信頼しています。レストランで注文するときに塩はフランスの塩ですか?岩塩が私は一番おいしいと思うのでそれでしてもらえますか?みたいな人がいたらもう自分でつくったらいいのに・・・そもそも今日の食材に対してこれが一番合うとプロが判断してくれてるんだから信頼して食べたらいいのに・・・とか感じます。
はるかに経験値がある人に対して細かくこうしてくださいというのも質が落ちるだけなので(もちろん考えるとこまでは考えて練るんですが)私は結構職人の意見を尊重したい方だし、きちんと自分の意向は伝えてその上で職人が解釈してくれたものを楽しむようにしています。素人が口出してまずいご飯でてくるくらいだったら、信頼できる人の料理を気持ちよく食べたいですからねえ。写真見ててもおいしそうですが・・・また今度行くのが楽しみです。