モールテックスキッチン(中西左官店)

朝来の古民家リフォームですが、キッチンの天板はモールテックスです。普段はステンレスバイブレーション仕上(シゲル工業)ですることが多いですがお客さんがモールテックスしたいな・・・とのことで使ってみました。


モールテックスというとおしゃれ感満載の割と派手目?な家も多いですが、使ってみるとうちの雰囲気でもものすごくよく合ってます。ここまで雰囲気合うのかと今まで使わなかったことを若干後悔しましたが、コスト的なことやメンテナンスのこともあるのでこの雰囲気がとても好きで!という感じがないと使うのは難しい部分もあります。


ちなみに、気になる費用感ですが下地の合板抜いてだいたい25~35万円くらいの感じです。(交通費によっても変わる)同じ大きさのステンレスだと15万円くらいですがシンクは一体でくるので、モールテックスのキッチンだと下地合板施工代+モールテックス施工代+アンダーシンク代(今回はエクレアパーツの30-6011なので3万円程度)という感じでいろいろ合計していくと倍以上はするかなという印象です。

人大だとモールテックスと同じくらいか少し安い時もあるので意外とすごく高いというわけではないですが、とにかく時間がかかる材料なので例えば洗面台もモールテックスなどにして施工面積増やせば少し価格は落ちてきます。こうした仕事って1日で終わると思ってる方も多いですが、薄い層を何層も塗り重ねるので塗って乾燥して1日、塗って乾燥して1日、塗って乾燥して1日、最後に撥水塗装という感じになるのでまあ時間がかかる材料です。(そう思うとこの手間に対して費用は安くも感じるものです)

今回は姫路で左官をされている中西左官店の中西さんに施工してもらいました。お客さんは魚をさばいたりすることもあるのでシンクの横を1段下げてたり、物を置くのに奥の方は1段上げてたりと複雑な形状をしてますが丁寧な仕事でさらっと施工されてます。モールテックスでもいろんな施工をされているので物足りなかったかも?ですが、難しい仕事の方が燃えるのでもっと難しい仕事どんどん振ってよとのことでした。うちはそこまで仕事多くないので・・・気になる方は頼んでもらえたらと思います。(職人さんってみんなそうですが男気のあるめちゃくちゃいい人ですねえ)

兵庫姫路市で意匠左官・特殊左官・モールテックスは中西左官店へ (nakanishi-sakanten.com)

暮らしが始まるとこんな感じに! 素敵だ・・・

暮らしはじめて使われてる様子をみると実にいい雰囲気でした。結構ものが少なくてインスタ映えするからモールテックスという家が多いように感じますが、ものがいろいろ置かれても許容量があってざっくり使える雰囲気でいいなとも思います。(天板の奥行700で立ち上がりのものを置くところが110あり合計810の奥行があるというどっしり感もあるかもですが)


幅も3800あるのでこれをシームレスにつなぐことができるというのも大きいかもしれません。ステンレスでも人大でも長いものはいけないことはないですがこの大きさになるとものとしての存在感が強く出てしまうので・・・光を柔らかく受け止めて家具のように馴染んでくれるのは左官材であるモールテックスならではという感じがします。

そして、1段下げてるのがなんとも効いてるなあと思います。この1段下がりで影が生まれることで天板にグッと雰囲気出てますが、こうした加工もモールテックスならではという感じがします。今回使ってみたことで左官ならではで細かな造作ができるという点や、色も薄いグレーからベージュや茶色っぽいものなど選択肢も多いので設計の幅が広がったなあと感じてます。

そしてなんといってもこうした古民家にとても合いますねえ・・・こうした古いものがある家に対して新しすぎるものが大きい面積でくるとしんどい空間になったかと思いますが、ほんとに馴染んでいていいものです。材料自体は新しいものだし使い方によっては違った印象になるものですが、ひとつ左官材としての良さをうまく活かしていい雰囲気にできたなあと感じます。またどこかで使ってみたいなあ・・・