育ってきたなあ

ちょっと荷物届ける用事があったので来てみましたがウリンの屋根がとってもいい雰囲気・・・

外に使う木としてはやはりウリンは長持ちするのでいいなあと思いますが、木目が美しいところもいいなあと思います。ただ資源としての観点でみると率先して使いたい材料では無いので・・・代替でいいものあればなあとも思いますが今のところこれといったものが無く、堅木ならではの雰囲気は捨てがたいのでウリンになってしまいます。

屋根とは材料違いますが、外壁の焼杉ブラシ仕上げにクリア塗装したものも経年変化でとてもいい色になってます。墨の粉が溶けてクリアの塗料が真っ黒になってたので墨汁仕上げ?みたいな感じの方が近そうですが、なんだか独特の風合いです。最近はウッドロングエコもよく使いますがこの仕上はより単色での奥行き感がある気はします。例えば杉板も素地で張ると軒下で雨係りがあるとこ無いとこで色変わったりしますがそういった感じも少なくて、単色で風化した状態で止まって美しいのはいいなあと。やってみたことなかったのでサンプルつくりつつ変化を自分なりに仮設立ててやってみた仕上げの仕方ですがうまくいったのでこうした経年変化を見れて結構満足。

何かをつくる時って例えば時間が経過したいろんな焼杉の壁を各地方で見ていたり、また塗料が染み込んだ状態の木の状態はどういうものかを分かっていたり、その感覚が足されて結果こうなるんでは?といういろんな経験値の混ざり具合って大事かなと思ってます。そういった感覚は各設計者の中にしかないものなので、なかなかぱっと見で人の感覚を見抜くのって難しいですが、この提案のここまでいけるかな?というのはお客さんあってのことなのでなんだかこの人わけわからないこと言ってるなあと思いつつ任せてくれたという点が一番大事で、自分もおお!と思うものこうして見れるのって有難いことだし嬉しいもんですねえ。